日本に株が上陸した理由

株式会社は、会社を運営するための資金を株式を発行して、それを投資家に売って集めます。

このようにする利点は、会社側にとっては、株式を発行することで、返済不要の資金を多くの投資家から集められることです。

一方、株式を購入する投資家は、最悪の場合でも株式に投資した金額以上の損害を免れる有限責任であることかつ、会社からの株式配当または株式価格の値上がりによる投資に対する利益が期待できることです。

最初の株式会社は、17世紀のヨーロッパで起こりましたが、このような会社にとっても投資家にとっても責任の範囲が有限の株式は、日本には、西欧化を目指す明治時代になってすぐの1870年代に上陸しました。

日本で最初に設立された株式会社は民間銀行で、その後も続々と株式会社が設立されました。

そして、引き続き証券取引所も開かれて、そこで取引される上場企業の数も増えて活況を呈していました。

株式会社という概念は、西欧の資本主義の中から生まれた独特なもので、西欧化(資本主義化)を急ぐ明治時代初期に、日本に上陸したのは偶然ではありません。